http://tomura.lolipop.jp/pead566/566-1.13.6.01atagoyamasuwarikomi.01-10.html
(2013年6月2日 「おはよう愛宕山」 第443号 )
4月から6月議会開会
一般質問は12日から3日間
市議会6月議会が4日から始まる。6月議会では補正予算の提案が無く、議案も15件と少ない。前年度中に執行できず平成25年度に繰り越している予算の執行状況の報告や、教育委員や人権擁護委員の推薦などがおもな議題だ。
議案では、先に説明会が開催された消防庁舎の建設用地を市土地開発公社から買い戻すための不動産取得議案が目立つくらい。
4日の開会のあと、委員会審議に先立ち12日から一般質問が3日間行われる。
最近は質問通告者が多く1時間の持ち時間1日6人というスケジュールだが毎回3日の枠をオーバー。
今回も18人を越えれば17日の月曜日まで行われることが予想される。
田村議員は今回も質問を予定しており、二日目13日(木)の登壇を目指して内容を準備中だ。
平成25年6月議会の日程 | ||
6月 4日 | 火 | 6月議会開会 10時 |
12日 | 水 | 一般質問 10時 |
13日 | 木 | 一般質問 10時 |
14日 | 金 | 一般質問 10時 |
18日 | 火 |
経済常任委員会 10時 教育民生常任委 13時 |
19日 | 水 |
建設常任委員会 10時 総務常任委員会 13時 |
20日 | 木 | 中山間特別委員会 10時 |
21日 | 金 | 最終本会議 10時 |
沖縄と岩国をむすぶ平和コンサート
6月8日(土)18:30開演(18:00開場)
7月にも再びオスプレイの陸揚げが予告されている岩国基地。そしてそのオスプレイが我が物顔で訓練を繰り返す沖縄の痛み。
昨年来オスプレイの配備反対で共に取り組みを進めている四つの市民団体が一つになって、沖縄と岩国が寄り添う平和の思いを歌に託したいとコンサートを企画した。
6月8日(土)午後6時30分からの「平和コンサート」。
当日は「月桃」「さとうきびの花」など作曲し、沖縄から平和を発信し続ける海勢頭豊(うみせどゆたか)さんを中心に、朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の挿入歌にもなった「童神」の作詩をした古謝美佐子さんの歌を楽しむ。
当日は地元・周防大島町の子供たちのフラダンスグループ「アロハ大島フラハーツ」も特別出演する。
コンサート実行委員長は住民投票の成果を活かす会(大川清さん)。
チケットは大人1500円で、おはよう愛宕山新聞社でも取り扱っている。雄叫びをあげる集会ばかりでは無く、今回はゆっくり沖縄の音楽でお楽しみを!
たむらじゅんげんのたちばなし
自然が回復?
先日来、詳しい場所は言えないが愛宕山開発地に近い小川で大量のほたるを見た。「ホタルの墓」という映画のラストシーンを思い出すあの光景だ。物心付いて60年、あれほど多くのホタルを見たのは初めて。▼ここ数十年来、小川でホタルなど不可能な事だった。愛宕山開発が始まって、それは当たり前の現象だった。でも土砂搬出が終わり静けさが戻って5年、やっと環境が落ち着いたのだろうか。▼そういえば尾津沖のアサリも同様、先日20ん年ぶりの潮干狩りに行った。アサリがいると情報を聞きこみ、私でも少しばかりの収穫を得た。大雨のたびに調整池から泥水が流れ出ていたが、2007年3月の搬出終了後は排水も綺麗になってきた。▼あれから6年自然界は正直だ。工事管理はしっかり、環境保護に努めていたと言うがホタルやアサリは危険なサインを読み取っていた。幸いのホタル、農薬や洗剤もご法度で今後も見守って行きたいものだ。
http://tomura.lolipop.jp/pead549/549-1.13.5.01atagoyama.01-10.html
より
(2013年5月5日 「おはよう愛宕山」 第441号 )
愛宕山 見守りの集い
6月11日は100回記念一層意気盛んに
2010年8月21日から始まった愛宕山見守りの集いが、来月11日で通算百回目を迎える。足掛け四年の歳月を刻んだが、毎月1の付く日に開催する参加者も全開で通算5千人を突破した。
4月からは開催スタイルも少し変わり、月の最後の21日は守る会とは別の自由な集いとなった。だから通算回数や参加者集計には加えないが実際には従来とほとんど同じ形態で座り込みは続いている。つまり月3回、1の付く日に愛宕山に行けば「集い」に参加出来る。
5月に入って1日には第97回目の「見守りのつどい」が開かれ、約40人の参加者が皐月の風に吹かれ大いに盛り上がった。前日防衛政務官が岩国市を訪れ、今年も又オスプレイが岩国経由で沖縄へ送り込まれる事が明らかになった。昨今の米軍機の爆音の苦情も話題になったが、30日まで韓国で翁われた米韓合同軍事演習に関連し色々な機種の米軍機が激しき飛び交い、加えてオスプレイも飛び話題が盛り上がった。 愛宕山は防衛省に売却されたが、市民の意気は一向に衰えず「集い」の参加者からは新たな取り組みの情報などドンドン出てくる。こうして積み上げられた活力が、「愛宕山に米軍住宅を絶対作らせないという更なる結果となって次回に送り継がれていく。
こうして6月11日が「愛宕山見守りのつどい」の通算百回目、是非この日は一人でも多く愛宕神社前広場に集まりこれまでの歩みを再確認したいものだ。見守りの集いは午前十時から開始である。
オスプレイまた岩国基地へ!
オスプレイが又、岩国基地に飛んできた。 3月から行われていた米韓合同軍事演習「フォールイーグル2013」が4月30日に終わり、この演習に参加したオスプレイが韓国への中継地として又岩国を利用した。
同じ30日に佐藤政務官が岩国市を訪ね市長や議長に今年も岩国基地を経由してオスプレイを岩j国から沖縄へ送り込みたいと通告、市長はこれに理解する姿勢を示した。昨年同様に船で基地岸壁に乗り付け、岩国基地に陸揚げし試験飛行の後に沖縄に送り込むという。ダイレクトに沖縄へ陸揚げすれば沖縄の反発はさらに高まるというのが理由だが、それは同時に岩国が沖縄へオスプレイを送り込む手助けをすることでもある。
オスプレイは沖縄への配備だけでなく、配備後は岩国を拠点にした低空飛行訓練や韓国などへの中継地としても頻繁に利用されることが明確になった。
このまま素直にオスプレイの受け入れを認めていたら、岩国は確実にオスプレイの恒常的な訓練基地rとなる事は間違いない。 一層オスプレイに反対の声を高めなければならない。
たむらじゅんげんのたちばなし
経産省前 テントひろば
2011年3月11日の東日本大震災から半年後の9月11日、霞が関・経産省を包囲する人間の鎖行動があった。この後経産省の一角に有志による脱テントが設置され、以来600日経ったお毎日もそのテントで座り込みが続いている。▼昨年5月には作家の澤地久枝さんや瀬戸内寂聴あんが雨の中ハンガーストライキに参加、大きな話題になった。以来テントには全国から訪問・激励が相次ぎ、5月2日にはテント設置から600日を迎えた。
▼福島の原発事故は今も何も解決・収束してはいなのに、原発再稼働の動きは加速、上関の工事再開すら起ころうとしている。住む場所も奪われた多くの人々がいる現実の中で、国はこのささやかな抵抗にも牙を向けテントに関係する2名を被告に訴訟まで起こした。
▼原発推進と棄民政策を進める国の横暴に対し市民の抵抗の象徴として今も続いている「経産省前テントひろば」、これを守る支援の輪を全国に広げて行こう。
http://tomura.lolipop.jp/pead542/542-2.13.4.19.yamasiro.11-20.html
より
岩国基地
今年は開放されず!
所詮は米軍のご都合次第
昨年は28万人が来場したと言う岩国基地の日米親善デーが今年は行われないのではと取り沙汰されていたが、26日に基地側から正式に中止の発表があった。米国防予算の削減に伴う措置だと言うが、ホテルや旅行業者の落胆は大きい。
岩国だけでなく全国他の米軍基地の開放行事も軒並み中止となっており、やっぱり岩国基地もかと納得。
それにしても米本国の予算削減が理由と言うが、オープンデーは彼らにとって恰好の金儲けの場であった筈。98年6月に田村市議が一般質問でこの事を質問し、この年に軍側の販売で1本300円の缶ビールが2万本売れたと言う答えがあった。昨年の28万人で換算すれば3万本は超えている筈、他にもピザやステーキ、ジュース類などその販売量は膨大な額だ。田村市議はこの時、酒税法や当時は輸入禁止中のBSE牛肉の扱い、植物検疫法や消費税は払っているのかなど質問したことを思い出す。
オープンデーは1973年から始まったが、これまでに3回中止となっている。しかし開催された年には田村市議やピースリンク広島・呉・岩国のメンバーは必ずチラシを配り街頭宣伝を行ってきた。昨年は28万人でたった一人、田村市議だけ入場を拒否され大きな話題になった。今岩国基地は厚木からの艦載機部隊受けいれのため、物凄い規模で建設工事が進められている。
オスプレイを岩国から陸揚げし艦載機部隊を移転させる等、基地強化が続く現場を見せたくない米軍の危機感が見えてきた。
岩国基地の現実を見直す、良い機会であろう。
あと数年で川下の桜並木が消えてしまう
今年も綺麗に咲いた川下土手の桜並木、しかし今年から堤防工事が始まり4年後には殆どが切り倒されることが判った。
3月議会の建設常任委員会で田村市議が質問し明らかになったが、川下の楠木町一丁目から今津川と門前川の土手の改修工事が今年から始まる。天然記念物として保護されている15本の楠の巨樹とは別に、現地には105本のソメイヨシノが植えられている。元々川下デルタに土手を築き、そこへ植えられた桜だが堤防は平地に盛土したもの。
錦川の氾濫で地元の住民は堤防の補強工事を永年願ってきた。しかし河川を管理する山口県は堤防改修工事をどうしても行わない。
住民要望に応えた岩国市は、この度やむを得ず市の予算で堤防改修を実施する事にした。それも、「歩道の整備」という名目。
しっかり予算を使って県が実施すれば桜を残せる工法も有ろうが、「歩道」を作るという名目なので丁度桜の植えてある部分を直立したブロックで施工する工法、恐らく105本の内95本くらいの桜は伐採しなければならないハメになった。
担当する市道路課も出るのは「残念」というため息ばかり、結局は責任を放棄して嫌な仕事を市に押し付けた山口県の行政態度に大きな不信感が残るばかりだ。
たむらじゅんげんのたちばなし
県都市計画審議会
4月8日、県都市計画審議会が開催された。3月26日の市都市計画審議会で、防衛省に売った愛宕山米軍住宅用地の用途指定変更が決まったが、それを追認する県の審議会だ。多くの案件にもぐり込ませた愛宕山用途変更の議案に、私たちは1000通余の反対の意見書を出しこの日も審議を見守った。
▼そもそも理想の住宅地を作る筈の愛宕山が、米軍施設に変えられるなど到底容認出来る話ではない。県・市はこの区域を第2種住居地域に変えると言うが、市民の手が及ばぬ米軍基地を周辺の団地と同様の市街地として扱うとは理解できない仕組みだ。
▼愛宕山の議案では無かったが、説明役の担当課長は新港(しんみなと)のことをシンコウ、青木(おおぎ)をアオキと読み周囲の誰もがそれを訂正すらしない。揚げ足を取るようだが、岩国から遠く離れこの程度の認識しか無い役人が提案する愛宕山都市計画の変更を決定する大切な審議会傍聴のヒトコマである。
http://tomura.lolipop.jp/index.html
http://tomura.lolipop.jp/pead516/516-1.13.2.21atagoyamasuwarikomi.01-10.html より
2013年2月17日
「おはよう愛宕山」 第436号
基地関連3裁判いよいよ佳境に!
「愛宕山訴訟」4原告を証人尋問
米軍再編に絡み押しつけられている理不尽な現実を打ち破るために、私たちは3件の訴訟を頑張っている。岩国沖合移設事業の公有水面埋め立て手続きの無効を求める「海の裁判」、愛宕山の新住宅市街地開発の継続を求める「山の裁判」、そして654人の原告で基地の爆音と艦載機の厚木からの移転阻止を求める「空の裁判」だ。
それぞれの裁判の口頭弁論が広島と岩国で間断なく続き、多くの皆さんが傍聴行動を支援している。約40~50席の傍聴席を満席にし、これらの裁判への情熱を示すことが裁判長への大きなアピールになる。2月13日には広島地裁で「愛宕山裁判」の第15回口頭弁論があった。
09年7月に提訴して審理は既に4年目へ、国(国交省)を被告にした裁判で山口県住宅供給公社が求めた新住事業の廃止を認めた国の認可は違法だと訴える。
裁判は終盤に差しかかり、原告側は5名の証人尋問採用を求めていたが病気で出廷の無理な1名の決定は保留され残る4名は全員が証人として採用された。
次回5月8日は午前10時から岡村原告団長が40分、田村市議が30分、地主だった原告と工事で被害を受けた原告2名がそれぞれ20分間証人尋問を受ける。
恐らくこの日の裁判で大方の審理は終わり結審となる模様だ。
5月8日はさらに多くの傍聴者が駆けつけ、交代をしてでも、この証人尋問の成り行きを見極めたい。
爆音訴訟も3月7日証人尋問
一方22回目を重ねた「空の裁判」爆音訴訟も5年目に入り、7日には原告証人尋問が行われる。この日は3名の原告が午前11時からお昼を挟んで午後まで爆音被害の実態を訴える。
爆音訴訟は岩国地裁で行われるので、一人でも多く法廷に駆けつけてほしいものだ。
もう一つ高裁へ控訴した「海の裁判」は3月11日、広島高等裁判所で第2回目の口頭弁論が行われる。
当初は早いうちに退けられるのではと心配していたが、裁判長は私たちが控訴理由で主張している「公有水面埋立法」の「国は悪いことはしない」という前提の法律解釈に踏み込む意向を示し今後の審理に期待がかかる。3月11日は午前10時から開廷される。
こうして、これからも3つの裁判の口頭弁論が間断なく継続して開催される。
基地進入車 一車線占拠!
朝のお天気カメラから流れる新連帆橋、基地方面に向かう車列が下り車線を埋めている風景が映る。以前この異常な実態を一般質問し何十人と言うガードマンで交通整理する最近の状況に安堵し細かく対応していると思っていた。が、現実はそう甘くは無かった。
先日、ある人から近頃の渋滞の実態を聞かされた。テレビには見えない橋を渡った向こう、県道に格上げされた岩国駅東口前の道路へ広島方面から車がどんどん入ってくる。つまり基地へ入る車の迷惑は東地区でも深刻なのだ。
でも現地にはガードマンなど一人も配置されておらず、資材を積んだ大型車の列は先を急ぐ。同じ道を朝、バイクで基地まで走ってみた。完全に一車線は基地進入車が占拠し、南に向かう直進車は残る車線で大渋滞。バイクなどとても中の車線を走れる状態ではない。今年も再編関連で大量の工事が出るが、さらにエスカレートする基地進入車の対策を求めたいものだ。
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(2013年2月3日 「おはよう愛宕山」 第435号 より)
愛宕山「都市計画変更」
県・市へ総数2000名の意見書提出
2013年度政府予算案が決定し、艦載機移転に関連する岩国基地関係予算も昨年に比べ新規の契約ベースで昨年比74%増653億円という事業費が計上された。岩国基地では海軍と海兵隊の合同司令部庁舎や学校などの建設を急ぎ、愛宕山では25億円を超える土地造成費が盛り込まれた。
こうした動きを保証するため、県と市が手続きを急いでいるのが愛宕山の都市計画変更。年末の説明会や公聴会を経て、年明け15日から始まっていた案の縦覧が29日で終わった。
市民に検討の時間も与えず、縦覧終了の同日締切で意見書を受け付けたが、形式的な案の縦覧と側締切という市民の目が届かない方法で、米軍住宅ありきの拙速な変更事務が進行している。思った通り意見書提出締切の29日午前中には、市民から届いた意見書は僅か11通だったという。
「愛宕山を守る会」と「愛宕山を守る市民連絡協議会」は愛宕山に米軍住宅を建てさせない!という思いで、今回の都市計画変更に徹底的に反対する取り組みを強めている。当面はこの都市計画変更に異議ありという「意見書」提出の呼びかけを続けた。その結果提出日の29日までに県・市への総計約2000通の意見書が集約された。
29日午前、市の都市計画課に天野事務局長や有志が出向き集まった意見書を提出、午後には県庁を訪問し都市計画課長に知事あての意見書を提出した。
県・市の都計審委員へ 慎重審議求め要請
県・市は提出された意見書を読んだ上で、県・市の都市計画審議会に示される。
しかしこれまでも全員反対意見だった公聴会での陳述でも縦覧された案ではそれが十分反映されておらず、これから行われる審議会での扱いは微妙。その為14人の県都計審委員や18人の市都計審委員へは私たちの提出した意見書を届け、慎重な審議を求める取り組みも予定している。
発行所 『おはよう愛宕山新聞社』〒741-0071℡&Fax 0827-31-3383 岩国市牛野谷町3-75-10 郵便振替01510-0-19089
たむらじゅんげんの
本紙 創刊から満18年
「おはよう愛宕山」が1995年1月24日に創刊し、満18年435号の紙齢を重ねた。いよいよ張り切っての19年目、連日頭を悩まし発行の継続へ頑張っている。2週間ごとの発行という公約で、執筆から配布までそのノルマは厳しいが今はそれもリズム。
▼創刊時は自宅周辺だけ数百部だったが、もっと伝えたいといまやそのエリアも愛宕山周辺全てが埋まった。もちろん議会の動きは最優先だが、ここ数年は愛宕山問題や再編の話題が度々紙面を割く。
▼そんな中で一貫して体裁も変えず続けているのが「たちばなし」。多少は誇張や思い込みの記述があり読者からご指摘やお叱りの電話を頂くこともあるが、そこは筆者の願望を兼ねた主張を表現する場としてお許しを願いたい。
5期目の市議任期も折り返しを過ぎ、2013年度の予算を決める大切な議会も月末には始まる。ともかくマンネリに負けず毎号気持ちも新たに、当面はあと65回500号目指し頑張って行きたい。
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/iwakuni/130115hyoukai (写真省略)
周辺を威圧する、防衛省の「赤い境界杭」
いよいよ、防衛省の本性が現れ始めた。愛宕神社の地続きですぐ前には新装なった特別養護施設「灘海園」が有り、4月の開園を前に仕上げの作業が続いて いる。その隣、昨年末12月議会で筆者が指摘した米軍住宅の南側ゲート予定地がある。
最近JR沿線に有る物と同じように、一辺が15㎝は有ろうか頭を真っ赤に塗って「防衛省」と彫り込んだコンクリート杭が何本も立った。
「ここは169億円出して買った国の土地だぞ!」と、威圧するような大変目立つ境界杭で、改めてこの土地が軍用地になったと自覚させられる代物の 出現だ。幾ら防衛省が杭を入れたところで、間もなくこの土地は日米合同委員会にかけられ、その防衛省も何の手出しが出来ない提供施設になる土地だ。
「愛宕山を米軍住宅にしても、鉄条網などのフエンスは作らせない」と言っていた市長の説明とは随分違う様変わりだ。
まだ用地に何も無い時からしっかり市民を遠ざけていくこの姿に、早くも複雑な思いを感じる。これでは筆者の住む百合が丘団地も米軍基地の隣組、愛宕 神社だって米軍基地をお守りするお宮様になってしまう。
これから杭に囲まれた鉄条網の中で、施設の建設が始まるがフタを空けてみたら愛宕山は「軍事要塞化」されてしまうのだろう。その手始めが今進められ ている「都市計画の変更手続き」だ。
(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)
(「おはよう愛宕山」434号 2013年1月20日号から)
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/iwakuni/130120juran
愛宕山の都市計画変更 県・市の案を縦覧中
防衛省が取得した開発跡地に米軍の住宅施設などを建てれるよう、県と市はその用地の用途を変更する手続きを進めている。
これまでの第1種中高層住居専用地域では軍事施設が建設出来ないという事で、第2種住居地域に変更しようとする手続きが進む。
昨年末に行った説明会や公聴会の意見を踏まえ、県と市が「都市計画審議会」にかける原案を縦覧に付した。これを見て今度は私たちが意見書を提出する 段階に入った。
しかし県・市は一日も早く米軍住宅が建設出来るように、拙速な手続きを進めており縦覧期間は1月15日から29日まで。 この縦覧で確認した内容を踏まえて出す意見書を受け付けるがその提出期限も1月29日必着と縦覧期間と重複した日程。つまり郵送であれば最終日に閲覧
し、その後に提出したのでは間に合わない。こうして、一日も早く愛宕山に米軍施設が建設出来るよう、県と市の意図的な作業が進行している。
私たちは大量の意見書を集約し、愛宕山への米軍住宅建設を行わせない取り組みを頑張っている。
(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)
(「おはよう愛宕山」434号 2013年1月20日号から)
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/iwakuni/130120tatibanasi (写真省略)
田村順玄のたちばなし『再編交付金』
岩国市へは「米軍再編」で艦載機移転という国の施策に従わせようと、「再編交付金」という他地区には無い財源が下りてくる。今年度は当初予算に 1億85百万円増額し、12億86百万円の交付が決まった。かって49億円という約束していた市庁舎建設の補助金を途中で35億円カットした、 同じ国のやることだ。
▼3年前、その再編交付金で中学校の給食施設が完成した。岩国市教育委員会は給食センターから配送する食缶1000個余りに再編交付金と言うPRシール を貼り、これを持ち上げた。筆者が一般質問でその行為を指摘したら大慌て、シールの上に別のシールを貼ってごまかした。
▼錦帯橋の近くにある岩国小学校の隣に、最近放課後児童教室が改築された。城下町の一画にあり基地には直接関わりのない学童施設だが、建設財源は 「再編交付金」。ここでも玄関脇の基礎部分には「再編交付金を貰って建てた」と銘版がはめ込んである。
こうしてお金を配り、基地負担も押しつける。基地については文句も言えない状態にしておいて、気が付いた時には針ネズミの様に軍事施設だけが後に残る。 こんなアメさえ貰えば後はどうなっても良いという街づくりから、一刻も早く脱皮したいものである。
「ヘビ歳」のはじめに、感じたことだ。
(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)
(「おはよう愛宕山」434号 2013年1月20日号から)
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/iwakuni/130101aisatu
市議18年目の新年 初心忘れず今年も
みなさま、明けましておめでとうございます。オスプレイに明け暮れた昨年でしたが、さて今年はどのような年になることでしょう。
私の市議生活も18年目に入りました。5期目の任期も半分終わり、いよいよ後半戦への突入です。今の市議任期が終わる2014年と言えば、そうです。米軍再編で艦載機が岩国にやって来ると 予告された年、ここ7年岩国市民はこの問題に翻弄され続けました。とりわけ自宅周辺の愛宕地区では、私たちの心の拠り所「愛宕神社」がお山の頂上から降ろされました。
そしてバラ色の夢を振りまいた愛宕山開発事業が破綻し跡地が米軍住宅に様変わりするなど、とんでもない政策が続きました。
その渦中で市議として働いた私も、一体どれだけ役目を果たせただろうかと自問自答の毎日です。だからといって、構えてばかりでは済まされません。政権交代と期待を膨らませた政治も、 3年3ヵ月であっさり交代。不思議なことに前回より大きく得票数を減らしながら、議席は大逆転という新政権のことです。
期待出来ないのは当然ですが、願わくば憲法を変えるとか国防軍を作るとかそのような方向に突き進むことだけは止めて行きたいものです。
私は専ら、基地問題ばかり取り組む議員だと報道されていますが、議会での立ち位置は建設常任委員会に所属しその所管事項でもしっかりかり頑張っています。土木行政は勿論、下水道や環境・ 清掃、上水道など日常生活に直結した大切な行政分野です。水道局では今年から料金値上げが決まっていますが、そのその財源で大震災に備えた耐震対策が行われます。
尾津処理区で動きだした公共下水道は各家庭との接続が急がれ、老朽化で新設が急がれるゴミ焼却場の移転準備も急がれています。
そして何より愛宕山の街づくり計画、まもなく医療センターが開院しますし、消防本部の新庁舎建設や多目的広場の整備も始まります。
こうしたなか、私も議員として一層努力を続け皆様のご期待に添える仕事を果たしたいと今年も一生懸命頑張る所存です。そして、この新聞「おはよう愛宕山」を通じてみなさまへの発信をし 続けます。今年もよろしくお願いします。みなさまも、今年が実り多き年となりますようご期待申し上げ新年のご挨拶と致します。
(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)
(「おはよう愛宕山」433号 2013年1月1日号から)
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http://www.rimpeace.or.jp/jrp/iwakuni/130101tatibanasi
田村順玄のたちばなし『年のはじめに』
▼2013年最初の「おはよう愛宕山」をお届けする。創刊から18年目の新年号、今年もこの新聞を通じ私の主張や活動の近況をお伝してゆきたい。ただ昨年も記事の多くは米軍再編問題に 割かれ、市政のあれこれにじっくり取り組めなかった反省もしきりだ。
▼しかし今、私が動かなければ…とその使命感が先に走る。あと2年後には、空母艦載機がやって来る。極東最大規模の大基地が出現、それだけでない。更に脅威が増す「F35ステルス戦闘機」 の配備まで取り沙汰され、岩国基地の強化に終わりは無い。
▼年末に開港した錦帯橋空港の展望デッキに、多くの市民が殺到。入場料百円を払って、1機だけの全日空機を見学する。何しろ基地滑走路を背中に、川土手に向いたレイアウトでは広い基地との ツーショットは無理。市街化区域の34%も専有する米軍岩国基地が、この上市民の目をさえぎるとは。そうはさせじと鵜の目鷹の目で、「おはよう愛宕山」は今年も前へ前へ歩いてゆく。
(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)
(「おはよう愛宕山」433号 2013年1月1日号から)
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/iwakuni/130101saiban
岩国基地をめぐる3裁判にもご支援を!
岩国基地の再編強化を巡っては08年2月以来3件の裁判が提起され、それぞれ地道な取り組みで熱心に進められている。しかし最初の提訴から早くも5年の歳月が経過した。
弁護団の先生方のご努力のもとに、理不尽な艦載機押しつけや新たな爆音被害・米軍住宅建設を阻止する為、厳しい取り組みが続いている。改めて現在進行中の3つの裁判を振り返ってみた。
1.海の裁判
沖合移設事業埋立処分取り消し請求訴訟 (広島高裁)
岩国基地沖合移設事業の埋立処分の無効を求める裁判である。08年2月に提訴、艦載機59機の押し付けや基地機能強化の元凶「岩国基地沖合移設事業」の埋立無効を求めた裁判で ある。
昨年6月、山口地裁は不当にもこの裁判の請求を却下する判決を下した。明治憲法下に出来た公有水面埋立法では国は悪い事をしないという前提があり、仮に裁判所がこの埋立の無効を下して も現状回復は命じられない。だから審理してもムダというのが判決理由。
田村順玄原告団長らはこの法律そのものが問題だと、広島高裁に控訴した。昨年12月12日に控訴審が始まり、広島高裁はこの裁判で私たちが問題としている前時代的な公有水面埋立法に ついてその問題点を汲み取り、今後法律そのものについて研究すると言う審理方針が示された。第2回口頭弁論は3月11日 (月) 午前10から、広島高裁で開かれる。
2.山の裁判
愛宕山開発事業認可取消請求訴訟 広島地裁
09年7月に提訴、愛宕山開発事業で新住宅市街地開発事業を投げ出した県住宅供給公社の事業認可取消し申請を認可した国土交通省の処分無効を求める裁判である。この裁判は「愛宕山を守 る会」の岡村寛代表や田村市議や周辺住民が原告になり、これまで14回の口頭弁論が広島地裁で続けられてきた。
審理も大方出尽くしあとは我々原告側が求めた証人証人尋問を残すだけ。これが終われば結審の運びとなる。
国土交通省はこの裁判で新住法にも明記されていない事業中止の法律的な根拠を法律同様に示すことが出来ず、無責任な事業中止の一端が露呈した。
次回裁判は2月13日 (水)午前10時から広島地裁で開かれる。この日、申請した証人尋問の人選があり、以後証人尋問が行われる。証人尋問の後、秋頃判決が出てくる見通しだ。
3.空の裁判
岩国基地爆音訴訟 山口地裁岩国支部
岩国基地周辺の爆音被害75デシベルを越える地域にに住む654人の人達を原告に09年3月に提訴した空の裁判。
艦載機が来れば岩国基地の爆音はさらにひどくなる。岩国基地ででの航空機の飛行差し止めや厚木からの艦載機の移駐差し止めを求め、爆音被害の補償を求めている。さらに昨年夏、岩国基地に 陸揚げされたオスプレイの飛行禁止も求めている。
津田利明さんを原告団長に、山口地裁岩国支部でこれまで20回の口頭弁論が続けられた。次回第21回口頭弁論は1月24日 (木) 午後2時から山口地裁岩国支部で開かれる。
(田村順玄・岩国市議・RIMPEACE共同代表)(「おはよう愛宕山」433号 2013年1月1日号から)